朝日のような夕日をつれて2024・感想その2~20歳と30歳の安西慎太郎に逢えた舞台
前回のブログで全体と4人のキャスト個別の感想を書いたので、
安西くんの話です。
今回、最初に一番驚いたのが
安西くんの顔つきが違うんですよ。明らかに違う。
現在彼は30歳で、私はなんだかんだでテニミュ出演時の20歳の時からファンをしているのですが、
舞台が明転した瞬間、まるで20歳の時の彼がいるような錯覚を受けました。
初めて彼の芝居を観た時の強い眩しさに近いものを感じたというか。
厳密にいうと、30歳までの経験と自信を確かに胸にしっかり持ったうえで、
20歳の若々しさと情熱を顔に宿しているような眩しさのようなものを強烈に感じたのです。
これはファンの推測でしかないですが、
今回の朝日は安西くんにとっても、かなり体当たりで臨んだ作品だったのかなと思いました。かなり体力気力の勝負だったでしょうしね…。
『The End of Asia』の流れる冒頭とラスト、そしてゴドー1登場の銀テープが舞うシーン、
なんか本当に泣けて仕方なかったです。
もう何で泣いてるか自分でも分からなかったけど、あんなに眩しい顔つきの安西くん見せられちゃあね……。
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そして今回絶対に触れておきたいのが、
安西くんをゴドー1に推薦して下さったのが脚本・演出家の板垣恭一さんであったという事。
もうさ!!!!!!
板垣さんが推薦して下さったっていう事実がさ!!!!!!!!
それだけで泣いちゃうよね!!!!!!!!!(号泣)
板垣さんと安西くんの関係は2014年の年末、
る・ひまわりの年末明治座シリーズ『るの祭典』から。
この作品で板垣さんが作演出、安西くんにとってはテニミュ卒業後の最初の作品で、
ここからる・ひまわりの公演で何度もお仕事をしています。
今回の朝日、個人的に安西くんには年末明治座シリーズで鍛えられた筋肉をすごく感じました。
その上でこれまでの作品を振り返り、板垣さんが第三舞台ご出身というのはすごくなるほどなと思いましたし、
板垣さんは本当に安西くんをよく見ていて下さったんだなあと改めて感謝です。
私はこのシリーズも、このシリーズに出ている安西くんも大好きなので、
るの祭典から朝日までの10年が道のように繋がっているような気がしています。
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そしてもうひとり、安西くんを推薦してくださったライターさん。
あの方ですよね。この方もずっと長く、安西くんを見ていて下さった方です。
朝日の熱心なファンのかたでもあるそうで、今回は鴻上さんへのインタビューや稽古場レポートなども書いてくださっています。
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そして鴻上尚史さん。
私は鴻上さんが安西くんの事を『暗い芝居体質』と笑い飛ばして下さった事に、
本当に救われたような思いで感謝しているのです。
おそらく鴻上さんが「ゴドー1への推薦があって観に行ったら、観る芝居みんな暗い芝居だった」と仰ったのはきっとあのへんの期間だろうなーと察するぐらい、
一時期ヒューマンドラマのかなり重めの作品が続いておりました。
そうでなくても彼は、暗い過去や重い感情をずっしり背負った役や、悲しみや狂気を孕んだ役が飛び抜けて多い役者さんです。
2017年初頭の『幸福な職場』の時点で、
「今日は血が流れない…狂気でもない…」と同担でかみしめ合っていた記憶があるので、本当にずっとです(笑)。
私もそういう彼の芝居は好きだし、あの感情表現は見事だなあと感じてはいるのですが、
反面、そういう役どころばかり期待されがちなのかなあとも思っていて。
『闇の安西慎太郎』も確かに絶品ですが、
『光の安西慎太郎』はさらに絶品なのです。
むしろ光がある事で余計に影も際立って、彼の持つ人間くさい多面的な感情表現がさらに輝いて泣けてしまうんだよというのを、
私はもっと多くの人に知ってもらいたいです。
そういえばこれも板垣さんの作演出だったなあ。
この作品や、ゴドー1を『光』と言ってしまうのは本質的にちょっと違うのは承知の上での表現ですが、
私は今後、安西くんの代表作に書かれていくのがこの『朝日』である事が本当に嬉しい。
ライトを眩しいぐらいに浴びて、
お芝居でお客さんの笑顔を誘って、晴れやかな顔で芝居をする安西くんを、
これからはもっと観る機会が増えるといいなと思っています。
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さて、10月からは『羽州の狐』が始まります。
こちらはチケット完売なので当日券が出るかは分かりませんが、
大好きなるひまさんの公演です。
『ダークファンタジー』と書いてあるので早速暗い芝居ではありますが(笑)、
でもこれも春の『時をかけ・る~LOSER~』 の最上義光・通称シャケ様のコミカルでチャーミングな芝居が人気になってこそのスピンオフなので。
さらにその後は、『演劇【推しの子】2.5次元舞台編』の出演です。
あんだけ2.5次元病でさんざんやってた時にこの出演が決まっていたのかよ!と
発表になった時にだいぶ笑ってしまいました(笑)。
あのですね、これはテニミュの頃からの私の持論なのですがね。
『2.5次元舞台の安西慎太郎は無敵』ですから。
本人も2.5大好きですし、「めちゃくちゃ出たいのに最近なぜか「安西さんって2.5出るんですか」と言われる」と気にしていたほどだったので(笑)、素直に嬉しいです。
なんだかんだ2.5次元舞台は2021年のデュラララ!以来ですね。
しかも劇団の看板役者で、天才俳優の役だっていうじゃないですか。
これもX(Twitter)で安西くんなら納得というポストをいっぱい観て嬉しかったですね。
劇中劇では殺陣も観られそうなのでそれも大期待。
朝日で安西くんのファンになった方がいれば、観ていただけると嬉しいなと思います。
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つらつらと長くなってしまいましたが、久々にたくさん安西くんの事を文章にしました。
やっぱりこうしてブログに残す作業はいいな。
しばらくご無沙汰だったけど、これを機にまた更新していこうと思います。